その2 運用による省エネ方策
運用による省エネ方策は、現状の設備を効率の高い状態で運用し、エネルギーの使用の合理化を図るもので、代表的な例として「機器・システムのチューニング」があります。この対策は、使用者に負担をかけることなく省エネを図るもので、エネルギー管理の基本です。
分類 | 主な省エネ方策 | 効果 |
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空調・給湯 | ボイラーや燃焼機器の空気比を調整する | ◯ |
ボイラーのブローの適性化及び水質を管理する | ◯ | |
空調 | 冷凍機の冷水出口温度設定と補機・搬送動力を合せた効率を管理する | ◯ |
複数設置された熱搬送ポンプは負荷に応じた運転台数に調整する | ◎ | |
CO2濃度を管理し必要最小限の外気取入れを行う | ◎ | |
冷暖房開始時には外気取入れを停止する | ◯ | |
冷暖房終了時間前に熱源機を停止し装置内の熱を有効利用する | ◯ | |
外気冷房が有効な期間は全熱交換器のバイパス運転を行う | ◎ | |
照明・電気 | 変圧器の負荷率を管理し相間バランスをとる | ◯ |
電気室の温度設定を見直し冷房負荷・換気動力を軽減する | ◯ |
出典:財団法人省エネルギーセンター「オフィスビルの省エネルギー」